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114.岩手山                          ※最下段に【コース紹介】有り

山名の呼び 所在都道府県 標 高 登頂年月日 年齢 備  考
いわてさん 岩手 2,038m 2005年8月6日 109 深田久弥の百名山

     岩手山は、1995年頃火山活動が活発化して火山性地震が頻発したため、
     1998年から全面的に登山禁止の規制がしかれていた。今後の火山活動も
     予断はできないが、
2004年から全登山口の登山規制が解除された。
     そこで、今回はこの岩手山を目指すこととした。この岩手山は盛岡の東方か
     ら見ると美しく裾を引いた山容のため、南部片富士とも呼ばれており、その
     圧倒的な姿の美しさから、登らずにいられない魅力を登山者に与えつづけて
     いる。
           

 【2005年8月5日(1日目)】
   塩釜自宅を6時に出発し、東北自動車道を経由して網張スキー場に8:38に到着。駐車場からすぐに
   リフトがあるので、リフト3基を乗り次いで姥倉山・黒倉山を目指す。
   
      
休暇村網張温泉のリフト運行情報
             
http://www.qkamura.or.jp/iwate/qpage04.html  (最終確認日:2005年8月9日)


          ありがたいリフト          太陽電池を備えた測定機器        姥倉山付近からの岩手山
    
         
   姥倉山付近になると、緑がなくなって茶色の世界となり、いかにも火山活動が活発そうな地帯となる。ここ
   には太陽電池パネルが目立ち、常時火山活動を監視していることが分かる。さらに進むと、黒倉山経由の
   登山道口には下記の通りの立て札があり、登山禁止のため迂回路を行くこととなる。
                      
   まもなく「切通し」と呼ばれている分岐点となる。右へ行けば荒々しい岩場が続く鬼ヶ城経由不動平、左へ
   行けば大地獄谷・お花畑経由不動平である。我々は、登りは鬼ヶ城経由を選択。暑い日だったため休み
   休み、時には身を取り出して冷凍していったグレープフルーツとスイカを食べて元気をつけ、参考タイムを
   かなりオーバーして不動平へ。スイカですが、今回初めて冷凍して持参しましたが、溶けた冷たいジュース
   は最高でした。しかし、水気がなくなって残った身は、まるで漬物でも食べているような感覚でした。当然で
   すよね、水気をとったのですから。

       切通しからの岩手山        鬼ヶ城からの大地獄谷・御釜湖     鬼ヶ城最後の難所を登る一美
    

   今夜泊まるはずの避難小屋(無料)が見えてきましたが何か変。まさに改築工事中でした。おかげで
   ヘリコプターは飛んできてうるさいし、しかし聞いてみると古くなったので危ないからということでした。
   「ありがとうございます、よろしくお願いします」と言わねばなりませんね。しかし、泊まれるのは来年から
   でしょう。

       改築工事中の避難小屋                               工事用ヘリコプター
          

   というわけで、一泊1500円のりっぱな八合目避難小屋へ泊まることとなりました。我々は寝袋を持って
   いきましたが、毛布は一枚500円で貸してくれるそうです。

           岩手山八合目避難小屋                        小屋前で乾杯 
   

   この小屋を紹介しておきます。消灯は夜9時ということで太陽電池で電力をまかなっているようです。トイレ
   はきれいな簡易水洗で夜は人体センサを備えており、行くと自動的に照明が点灯します。水場もすぐ横
   にりっぱな設備が整っており、申し分有りません。内部は3段になっており、相当の人数が収容できそう
   です。しかし、飲食品販売については、カップ麺とセルフで一杯100円のコーヒーだけですので、担いで
   登らないといけません。

        太陽電池パネル                 水場                   トイレ
    

          小屋内部                 男子トイレ内部             蓑虫状態の私
    

   というわけで、おやすみなさい。
   夜中の2時半にトイレに起きたら、暗闇からヘッドライトをつけた人が来ました。夜11時に登り始めて
   今着いたということで、この八合目で一休みして頂上を目指し、ご来光を拝むということでした。
   この日は快晴でしたが、今の時代は岩手山の山の上でも満点の星とはいかないのですね、まばらな
   星空でした。

 【2005年8月6日(2日目)】
   朝です。小屋前でご来光を待つ人たちと別れ、我々は4:35に小屋を出発。岩手山火口のお鉢巡りへ。
   薬師岳と呼ばれる岩手山頂に5:33分登頂。時計まわりで戻ってきて不動平に6:05に到着。さぁ、朝食
   です。山頂へ行ってきての朝御飯はうまかった。そして、岩手山を後に一路下りへと不動平を出発。

          ご来光               外輪に並ぶ地蔵の列             火口と薬師岳
    

         火口東側                  お花畑                   大地獄谷
    

   帰りはお花畑・大地獄谷経由。お花畑は季節的にちょっと遅かったのか、そこそこ程度でした。大地獄谷
   付近はまさに硫化水素の臭いでした。ここから切通しまでは下山にもかかわらず登りです。やっと切通し
   に着いて休憩したのち、ただひたすら下山。最後は下りのリフトまでごやっかいになって、無事に網張ス
   キー場に到着となりました。

  
※出会った動植物
        ヤマハハコ            キンコウカと遠く岩手山           エゾツツジ
    

        コマクサ                オヤマソバ               イワブクロ
    

               クジャクチョウ                      キタテハ
           

 
【コース紹介】   ※下段は私たちの通過時間

  一日目 : 網張スキー場第一リフト乗り場−網張スキー場第三リフト降り場−(0:55)−犬倉分岐(1:00)
               9:05                 9:38                9:50       
       
         −姥倉分岐−(0:30)−黒倉分岐−切通し−(鬼ヶ城経由2:00)−不動平−(0:15)
          11:00          11:20 11:35/12:15           15:35

         −八合目避難小屋
           15:50         

  二日目 : 八合目避難小屋−(0:15)−不動平(西回り0:40)−岩手山頂−(東回り0:30)−不動平
           4:35              4:50             5:33/5:38           6:05/7:17

         −(0:500)−お花畑−大地獄谷−(0:40)−切通し−黒倉分岐−(0:30)−姥倉分岐
                8:25/8:37  9:00       9:18/9:25  9:45          10:02

           (1:00)−犬倉分岐−網張スキー場第三リフト降り場−(0:50)−網張スキー場第一リフト乗り場
                 11:07         11:15                    11:53


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