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77・78.桐ノ目山−オボコンベ山             ※下段に【コース紹介】有り

山名の呼び 所在都道府県 標 高 登頂年月日 年齢 備  考
きりのめやま 宮城 711m 2002年8月16日 103  
おぼこんべやま 宮城 595m 2002年8月16日 103  

      “沢と岩稜に汗した後は天空のお座敷で極楽気分”と宮城県広報が「散歩
      気分の山歩き19」で紹介したオボコンベ山に行ってきました。
      「オボコンベ」は“おぼこ、おんぶ”。つまり、その形が子を背負った母の姿に
      似ているからともいわれ、「産子負山」と書く。あるいはアイヌ語に由来すると
      も。かつては、見る角度によってトゲや釣り鐘のように見えたりするので茨山
      や釣鐘山、あるいは天狗山などと呼ばれた時代もあったとのことです。

              

 
     しかししかし、夏の小雨の日でしたが、普通はどうということない霧雨がこん
      なに大変になるとは想像もつきませんでした。
      それだけではありまん。「みやぎ県政だより」で散歩気分の山歩きと紹介して
      るのですから誰でも簡単に行ける山と思ったし、また整備もできていると思っ
      たのにまったくのウソで普通の人には無理な山です。県の担当の方は行って
      みたのでしょうか・・・・・。

        
※その後、県とのやり取りがあったのを最下段に掲載しております。

  
沢からの分かれ道(唯一の有効な標識)           沢の行く手を遮る流木           下りのクサリ場
   

     
※お断り
        2004年5月2日時点の確認にて該当ページが抹消されていたため、宮城県広報記事HP
        そのものへのリンクは削除しました。


     
しかしながら、確かに山頂付近はすばらしいところでした。たかだか600m
     程度の山でこんな感動ができるとは、整備がされていれば本当に宮城県・川
     崎町の宝です。

          

  [この日の出来事]
   
 ・地元の人にオボコンベ山登山口への道を聞いたら、「こったらどきに」と言われました。仙台弁で、「こ
      んな時に、こんな日に」といったところでしょうか。
     ・沢を登っていると、何かやわらかいものを踏んでびっくり飛びはね、見たらへび(ヤマカガシ?)が頭を
      持ち上げて沢の流れにいました。
     ・沢を流木が埋め尽くしている場所が何ヶ所かあり、両手両足を使わないと越えられませんでした。
     ・気付くと、ヒルが足や手に食いついていて、振り落としながら進まないといけませんでした。
     ・分かれ道に標識がなく、間違って別の山(桐ノ目山)にも行ってしまった。
     ・山頂は小さな虫がいっぱいで、落ち着いていられませんでした。
     ・紹介されている下りコースはクサリ場もある急峻なところで、すべってころんでしまいました。
     ・下りの途中からは道がありません。かすかな道の気配を感じて、笹藪、茨藪、ススキ藪をかき分けか
      き分け何とか歩いてきました。水滴がついているので、体はびしょ濡れ。また、標識もなく不安でした
      が、無事下山できてラッキーでした。

  【コース紹介】   ※下段は私たちの通過時間

      登山口−(0:40)−大量の流木地点−(0:20)−沢源頭−(0:30)−稜線−(0:40)−山頂
       9:55            10:35           10:50         11:15/*    12:30/12:45
    
 −(1:00)−本砂金川河原−(0:10)−登山口
                 13:40          13:50 
    道誤り追加コース(分かれ道に標識がないため)
                :
 稜線−(?)−桐ノ目山山頂−(?)−稜線
               */11:15      11:40        12:00/*       

         −注意−  山頂からの下りコースはまったく標識がなく、登山口へのルートが分かりま
                せん。したがって、逆コースでは登山道を発見不能です。

※宮城県広報課の対応に思う 
      
(過去のコーナーの記事の掲載でご意見募集は終了しています)

   2002年8月16日に宮城県の広報を見て、オボコンベ山に行ってきました。しかし、山歩きを趣味として
   いる我々にとっても大変な山で、とても県広報で紹介できる山ではないと感じました。たしかにベテランと
   いっしょに準備をきちっとして出かけるようにと書いてありますが、県広報を見て出かけるのは一般県
   民です。山のベテランではありません。宮城県民のお年寄り・おじさん・おばさん、そして子供連れ
   の家族、そういう人たちです。

   川崎町に確認したところ、あの地域は町として整備対象外ということでした。そこで、県広報に連絡をと
   りましたが、まったく問題ないという回答でした。浅野知事にもメールを送りましたが、担当者から回答さ
   せるという返事が返ってきただけで、結局問題として取り上げてもらえませんでした。しかし、納得できま
   せん。あの山はすばらしいすてきな山です。しかし、県広報に取り上げて皆さんどうぞという山にして
   は、危険であり不適切
だと思います。
   そこで、オボコンベ山に行ったことのある方にお願いですが、私が考えすぎなのか、県広報が不適
   切なのか、意見をいただきたい
思います。関連する方には別途メールを送付させていただきますので、
   率直なご意見をよろしくお願いいたします。
   皆様からのご意見によっては、再度県広報、そして浅野知事にその旨を伝え善処願いたいと考えています。
   以下に、県広報とのやりとりのメールを掲示します。

【私の第1回目のメール】
   本日8月16日(金)、昨年11月広報を見てオボコンベ山に登山をしきた尾崎と申します。さっそくですが、
   あの広報は誇大広報で誤りと思いますので、訂正をしていただけるよう依頼します。我々夫婦は山歩きを
   趣味にしているので何とか行ってきましたが、普通の人があの記事を見て行ったら危険です。人命にかか
   わることですから、至急お願いいたします。

   −問題−
      1.別れ道等に標識がない。
      2.笹藪・茨藪・ススキ藪等が登山道を覆っていて道になってない。
      3.この時期だけかもしれませんが、ヒルがいて、手や足に食いついてくる。
      4.「散歩気分の山歩き」となってるが崖あり、クサリ場あり、急峻な下りありで、幼児やご年配、さらに
        一部の普通人にとっても無理。
      したがって、広報で取り上げるような場所ではない。取り上げたのであれば継続して整備をする義務
      がある。いまのままでは、あまりにも無責任。そこで、先に川崎町産業振興課へ電話して見解を聞き
      ました。

   −川崎町産業振興課の見解−
      1.何の話もなく勝手に掲載された。話に聞いたところではその通りなので、記事の訂正を出してもら
        うように県広報へ働きかける。頑張る。  … Tさん
      2.北沢は川崎町産業振興課として草払い等の整備をしているが、オボコンベ山は対象外で整備して
        いない。  … Sさん
      とのことでした。

   この内容を私の山のホームページに掲載したいと思いますが、まずは県広報のご見解を聞いて詳細を考え
   たいと思います。
   誠意あるご回答の程、よろしくお願いいたします。

【県広報の第1回目のメール】
   このたび電子メールで御意見のありました件につきましてお答えいたします。「散歩気分の山歩き」は,み
   やぎ県政だよりに平成12年4月から平成14年3月まで23回にわたり掲載していたものです。毎回,宮城
   県内市町村の「里山」を中心に,そこで見つけた地蔵様や地元に伝わる小話などを取り上げてきました。
   「散歩気分の山歩き」というタイトルは,この記事を読んで,里山およびその周辺へ気軽に出かけてみよう
   という気分になっていただければという願いを込めてつけました。
   御意見のありましたオボコンべ山につきましては,当課において現地を確認し,登山道の状況を踏まえ,
   通常のコース解説に加え,登山経験者との同行などの注意書きを掲載したところでございます。また,所在
   市町村である川崎町担当課とは,掲載に当たり連絡をとっていたところではございますが,不十分な点もあ
   りご迷惑をおかけしました。今後は,一層連携を図っていきますので,御理解をいただきたいと思います。
   今後とも,「みやぎ県政だより」をご愛読いただき,お気づきのことがございましたら,ご意見をいただけれ
   ば幸いです。 
                                      宮城県総務部広報課長


【私の第2回目のメール】(浅野知事へ直接)
   先日、みやぎ県政だよりの散歩気分の山歩き19を見てオボコンベ山に行ってきました。しかし、道も整備
   されていない危険な山で広報に載せるような所でないと県広報にメールを送りました。しかし、知事殿は違
   うと信じてますが、県広報の回答はご意見ありがとうございます程度のもので、その後の実行がともないま
   せんので直接メールしました。松島マラソンでは私を抜いていった知事殿ですので、その行動力に期待しま
   す。このままでは、私の県広報へのメールは何の意味もなく、役人行政の動きの悪さ、責任をとろうとしない、
   外から言われたことで変えようとしない、他県・国と何にも変わらない宮城県になってしまいます。
   以下に、私と回答のメールを載せますので、ぜひ誠意ある県民を危険に陥れないご対処をお願いいたしま
   す。
                ***上記のメールやりとりを添付***


【県広報の第2回目のメール】
   このたびは,知事への手紙「知事さん,あのね・・・」にメールをいただきましてありがとうございました。早速,
   知事に届けます。
   これからも,お気づきのことがございましたら,メールをお寄せください。
                                       宮城県総務部広報課長


【県の第3回目のメール】
 浅野知事より
   宮城県知事の浅野史郎です。
   心のこもったメールをいただきました。しっかりと読ませていただきました。今回いただいた件については,
   直接の担当からご回答申し上げたほうがいいのではないかと考えました。そこで,別添の形でお答えさせ
   ていただきます。お返事がこんなに遅くなってしまいまして,まことに申し訳ございません。
   いただいたご意見は,県政をあずかる私にとって,大変貴重なものです。どうか,これからも県政に対して
   ご関心をお持ちいただいて,お気づきの点についてご意見をお寄せください。
   お元気でご活躍されることをお祈りいたします。
                                        宮城県知事 浅野 史郎
 県広報より  ***添付の写真は省略***
   初秋の候ますます御清祥のこととお喜び申し上げます。このたび知事あてに電子メールで御意見のありま
   した「県広報回答の実態への不満」についてお答えいたします。御意見をいただきました,みやぎ県政だよ
   り掲載の「オボコンべ山」につきましては,先日回答したとおりですが,再度具体的な疑問についてお答え
   いたします。なお,回答に先立ちまして,8月30日(金)に県広報課職員2人と川崎町職員2人で現地を
   確認してきました。
   1 「分かれ道等に標識がない。」
       現地を確認したところ,分かれ道等のポイントには標識や木にスプレーで書かれた矢印などが設置
       されておりました。また,途中にはリボン等の目印も確認することができました。 
    2 「笹藪・茨藪・ススキ藪等が登山道を覆っていて道になっていない。」
       往路の3分の2は,登山道というより滑沢になっており,また,登山道の一部に藪はありますが,道は
       確認することができました。
    3 「この時期だけかもしれませんが,ヒルがいて,手や足に食いつ いてくる。」
       ヒルは確認することができました。各自対策をお願いします。
    4 「散歩気分の山歩き」となっているが崖あり,クサリ場あり,急峻な下りありで,幼児やご年配,さらに
      一部の普通人にとっても無理。」
       登山道の一部に,安全性確保のための鎖やロープが設置されて いるのを確認することができまし
       た。また,コース全体の注意書 きについては,県政だよりに掲載したとおりです。 
       なお,毎年,地元の小学生(4年生以上)が,「春の登山」で登山しており,山頂のほこらにお参りに
       行っております。また,登山道の整備等については,川崎町に確認したところ,「この山は,地元の
       神社の所有となっていて,小学生の春の登山の時期に,地域・PTA・先生方が中心となって草刈り
       などによる道の確保や標識などの設置を行っています。今後も,引き続き地域での管理をお願いし
       たいと考えております。
   また,8月16日にオボコンべ山へ登られたとのことでしたが,この時期は,草木が生い茂っていたこと,そし
   て,雨という悪条件での登山となってしましい,案内板や木に書かれた矢印などが見えづらくなってしまった
   ものと考えられます。」とのことでした。現地を確認した状況は上記のとおりですので,御理解いただきたいと
   思います。今後とも,「みやぎ県政だより」を御愛読いただき,お気づきのことがございましたら,御意見をい
   ただければ幸いです。               
                                      宮城県総務部広報課長

【私の第3回目のメール】
   ご丁寧な回答をありがとうございます。誠意は伝わってきましたが、やはり県民感情とズレがあります。近所
   のある方も、「広報の記事をそのまま信じると失敗するのよね。」と言ってます。しかし、事実証明は今回の
   ように困難ですのでこれはこの程度にしておきますが、今回のオボコンベ山の件については100歩譲って
   下記についてだけ再度ご回答願いたいと思います。その回答いかんによっては、私は同行したうえで、県民
   を代表して話をしてもよいと考えています。
   県広報では下りは沢ではないコースになってますが、この下りは本当に行かれたのでしょうか。この下りは
   本当に藪で道が確認できず、どちらに進んでよいか分からない場所が何ヶ所もあったのですが、いかがで
   したか。もし、問題と感じなかったのであれば川崎町の熟知した人がいっしょで当たり前に歩けてしまったの
   ではないですか。県の方はどうでした。自分が先頭にたったとして本当に歩けましたか。このような観点から、
   私はこのコースを皆様が本当に歩いたとは信じられません。
   ご回答のほど、よろしくお願いいたします。


【県広報の第4回目のメール】
   初秋の候ますます御清祥のこととお喜び申し上げます。このたび再度御意見のありました件についてお答
   えいたします。現地の確認状況については,9月12日にお答えしたとおりです。
   なお,下りは,林の中の道を1q程度歩いた後,幅1m程度の地肌の見える道が700〜800m続いており,
   藪は2か所ほどありましたが,どちらに進んでよいかわからない箇所はありませんでした。
   今後とも,「みやぎ県政だより」を御愛読いただき,お気づきのことがございましたら,御意見をいただけれ
   ば幸いです。
                                    宮城県総務部広報課長


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