66〜70.七つ石山−小雲取山−雲取山−白岩山−霧藻ヶ峰
※最下段に【コース紹介】有り
山名の呼び | 所在都道府県 | 標 高 | 登頂年月日 | 年齢 | 備 考 |
ななついしやま | 東京・山梨 | 1,757m | 2002年5月24日 | 103 | |
こくもとりやま | 東京・山梨 | 1,937m | 2002年5月24日 | 103 | |
くもとりやま | 東京・埼玉 | 2,017m | 2002年5月25日 | 103 | 深田久弥の百名山 |
しらいわさん | 埼玉 | 1,921m | 2002年5月25日 | 103 | |
きりもがみね | 埼玉 | 1,523m | 2002年5月25日 | 103 |
東京にも2000m級の山があったのです。それが、雲取山です。ということ
で、東京で行ける本格的な山、しかも富士山が見えるということで人気のあ
る山のようです。そのため、小屋も複数ありますし、休憩のイスなどしっかり
整備されています。本当にいい山です。
【2002年5月24日(1日目)】
品川を5時頃に出発しJRで奥多摩へ。奥多摩駅からバスで鴨沢まで行き、そこから登山ということになります。
登山を開始するとまもなく一匹のアンテナをつけた犬が現れ、2時間ほどいっしょについてきました。その後い
なくなりましたが、あの犬は何だったのでしょう。そして、天候は晴れの予定が小雨です。しかし、広葉樹の下を
進むため、木が屋根がわりになり特に雨具はいりませんでした。しかし、こうなると富士山です。私たちは富士
がきれいに見えると言われる山に登ってまだ一度も富士山が見えたことがありません。今回もダメなのでしょう
か。
登山道を進むと七ツ石山が見えてきました。迂回路があるのですが山越えコースを選択し、七ツ石山小屋を通り
迂回路の合流点まで行きましたが、山頂は分かりませんでした。後で聞くと途中の水場あたりにさらに分かれ道
があるそうです。さらに次の目標の小雲取山を目指しましたが、これもいつ通過したのか分かりませんでした。
さらに進むとやっと雲取山が見えてきました。その日は雲取山頂を越えて埼玉側にちょっと下りた雲取山荘に泊
まるつもりでしたが、山頂と思われるところに着くと新しくてきれいな避難小屋がありました。そこで、非常用として
寝袋も自炊の用意も備えてきたので、この日はこのりっぱな避難小屋に泊まることとしました。宿泊は4組5人で
したが、土曜日などは満員になると他の人が言ってました。
夜ですが、さすが東京の山です。2000mの山なのに街の夜景が見えるのです。あれは方角からすると八王子
あたりなのでしょうか。どなたか分かる方がいらっしゃいましたら、ご一報願います。。
首にアンテナをつけた犬 泊まった避難小屋 泊まろうとした雲取山荘
【2002年5月25日(2日目)】
明け方、寒くて目が覚めました。寝袋に入っているのに寒いのです。起きて小屋の中の温度計を見ると、7度ぐ
らいでした。しかし、外に出ると霜柱ができているのです。ということは外は氷点下になったということです。昨日
は20度以上だったのに、やはり2000mの山となるとこの時期でもこんなに温度が下がるわけです。驚くととも
にいい勉強になりました。
おかげで良いことが起きました。北から来た寒い高気圧が雨雲を完全に吹き飛ばしてくれたのです。というわけ
で、富士山が完璧にきれいに見え、いい写真が撮れました。
それでなのですが、昨日山頂と思われた避難小屋の前は本当の山頂ではなく、小屋の後10メートルぐらいのと
ころに真の山頂がありました。というわけで、私たちの雲取山登頂は5月24日ではなく25日ということになってし
まいました。
さぁ、いよいよ下山です。泊まるはずだった雲取山荘を通過して出会った人に山荘のことを聞いたところ驚き
です。トイレは水洗だそうです。食事も良くて、一泊二食付7千円だそうです。ご参考に!
下りは三峰神社に向かうことになるわけですが、コースは白岩山・霧藻ヶ峰越えの起伏の多い上り下りでした。
本の紹介では三峰からのコースが一般的となってますが、こちらは標高差はないですが起伏があり時間が長い。
鴨沢からのコースは標高差はありますが、起伏はなく登りだけで時間は短い。どちらを選択するか、人によって
違ってくると思います。
このコースで気付いたことですが、東京の有名な山ということで仕方ないのかもしれませんが、休憩できる山小屋
は休憩料が必要です。それと、コースをしっかり調べて行く方には問題ないことですが、三峰神社に着いてロープ
ウェイに乗ろうと思ったら、この間が15分の登りでした。一番お疲れの時間となってしまいました。
雲取山、東京の山とは思えない本当にいい山でした。
雲取山は標識ポイントが多く時間の経過がよく分かりますので、私たちのタイムを記録しておきます。その中に
いろんな地名が出てきますので、紹介しておきます。
芋の木ドッケ …芋の木とは、ウコギ科の落葉高木のコシアブラのことで、ドッケとは、「突起」がなまった
言葉です。コシアブラの木の多い、とがった峰につけられた地名です。
霧藻ヶ峰 …通称燕岩と呼ばれていた所ですが、秩父宮様が昭和8年8月18日に登山された時に
命名されたものです。霧の中に揺れるサルオガセから得た発想で、いかにも奥秩父的
な地名です。
お清平(6経平)…悲恋に泣いた炭焼の娘お清の物語・・・といえばロマンチックであり、修験者が小石に
経文を書いて埋めた所だとすると厳粛な感じとなる。ふたとおりの言い伝えのある場所
です。
大ダワ
…山と山の間の鞍部をタルミあるいはダワと呼び、奥秩父には他にも三条ダルミなどの
地名があります。
【私たちのタイム】
一日目 : 鴨沢9:00−水場10:40−堂所11:40−(昼食12:00−12:20)−七つ石小屋手前分岐
12:45−七ツ石小屋13:00−七ツ石小屋下分岐13:30−ブナ坂十字路13:40−(休憩
15分)−ヘリポート14:30−奥多摩小屋14:40−雲取山15:35
二日目 : 雲取山5:50−雲取山荘6:15−大ダワ6:40−芋の木ドッケ7:25−白岩山7:30(休憩
15分)−前白岩山8:30−前白岩の肩8:40−お清平9:15−霧藻ヶ峰9:35(休憩40分)
−地蔵峠10:25−炭焼平10:45−三峰神社11:30−ロープウェイ乗り場11:45
【コース紹介】
一日目 : 鴨沢−(2:00)−堂所−(0:30)−七ツ石小屋−(0:20)−七つ石山−(0:40)
−雲取奥多摩小屋−(1:00)−雲取山
二日目 : 雲取山−(0:15)−雲取山荘−(0:20)−大ダワ−(1:00)−白岩山−(0:50)−お清平
−(0:20)−霧藻ヶ峰−(1:15)−ロープウェイ乗り場