東スイス・ベルニナを歩く 山小屋トレッキング
コープトラベル東北いわての「東スイス・ベルニナを歩く 山小屋トレッキング
8日間」に行ってきました。一行は私たち5人と現地の日本人ガイドの6人
です。
ピッツ
ベルニナをバックに
【2009年7月8日(1日目)】
仙台空港を日本時間15:20にエーデルワイス航空1453便エアバスA330−200のチャーター便にて
テイクオフ。機内食となり、さっそくスイスワインを楽しめました。空路は昔通れなかったロシアの上空を
通過しての12時間コースです。眼下にはロシアのウエスタンシベリアン低地と思われる広大な湿地帯も
見ることが出来ました。
機内食 ワイン ウエスタンシベリアン低地
やがてチューリッヒの町並みが現れ、スイス時間19:40にチューリッヒ空港に到着。フラワートレッキン
グコースの14人と別れ一路ダボスに向け出発。チャーター便には約200人が乗ってました。私たち
5人はこの後ほとんど日本人のいないところの山旅となるのですが、他の人たちはおそらく日本人
観光客で溢れている一般コースの旅となるのでしょう。
チューリッヒは雨上がりで、バスが走り出すと虹が私たちを出迎えてくれました。この先、きっとすばらしい
旅が私たちを待っているのでしょう。
チューリッヒの町並み 虹 ホテルの軽食
標高1500mのダボスのホテルには22:45に到着。ホテル
テルミネスです。夜遅いのでレストランは
閉まっていて、部屋に軽食を運んでくれたのですが、この乾燥肉チーズの量にはただ唖然でした。それ
ほどお腹も空いてなく、結局一口も手をつけず眠ってしまいました。
【2009年7月9日(2日目)】
ダボスのホテルに宿泊するとカードが渡され、このカードを使えばダボス・クロスタースの町の乗り物が
すべて無料となります。もちろんケーブルカーもです。
ダボスプラッツ駅前のホテルは8:30に出発。路線バスにてダボスドルフに行き、そこからいよいよ待望
のトレッキングの開始です。この日のコースは明日からの足慣らしということで、パノラマベッグと呼ばれ
る景色・花の観賞コースです。
ホテル
テルミネス ケーブルカー お花畑と雄大な山々
ケーブルカーで出発して中間駅で降り、いよいよスタートです。やゝ小雨の天気ですが、さっそくスイス
三大名花のアルペンローゼとエンチャンが出迎えてくれました。そして、いろんな花々がありましたが、
三大名花の最後のひとつのエーデルワイスはこの日もなかったですし、このツアーの最後まで姿を現し
ませんでした。途中パルセンヒュッテでトイレ休憩をしましたが、外の温度計は零度ぐらいを表示してい
ました。
アルペンローゼ エンチャン まずは一枚記念写真
歩きの最終地点標高2285mのゴッチナグラートに到着し、昼食です。スープを頼んだら、こちらでは
標準サイズのでっかいのがでてきました。それで、その後のラクレットは小盛りにしてもらいました。ジヤ
ガイモとチーズが絶妙なからみで、スイスに来たなぁと感じました。ロープウェイの時間が近づいたので、
急いで出発です。ロープウェイからクロスタースの町を眺め、クロスタース発14:28の電車でダボスプラ
ッツに15:00着。ホテルは駅のすぐ目の前です。
たっぷりの標準量スープ 食べかけのラクレット クロスタースの町
ダボスの町を散策してまたお腹を空かし、ホテルに戻って夕食です。メニューは、
スープ → 子羊のヌードル添え → デザート でした。
※この日のコース=歩行:7.5km
ダボスドルフ−(ケーブルカー) − 中間駅パノラマベッグ − パルセンヒュッテ
9:00 9:30 11:55
− ゴッチナグラート −(ロープウェイ)−クロスタース
12:50/14:05 14:20
【2009年7月10日(3日目)】
今日からはいよいよ本格的なトレッキングで、まずはスイスで一番美しい山小屋と言われるケッシュ
小屋を目指します。専用車にてホテルを8:05に出発してディシュマ谷最奥標高2007mのデュルボ
ーデンに8:30到着。雨のため雨具の準備をして出発です。
美しいディシュマ谷 残雪を行く スカレッタ避難小屋
その後、雨はやんできましたが霧がでてきました。さらにまだ雪が残っていましたが、11時頃にスカレッタ
避難小屋に到着。早めの昼食となりましたが、スイスの弁当は硬いパンにチーズ・ハムを挟んだものです。
一生懸命しっかり噛んで食べないといけません。
スカレッタ峠 霧が晴れて行く
先も霧があって皆で写真が撮れるかどうか分からないので、標高2606mのスカレッタ峠の標識で最初
の集合写真を撮って再出発。しかし、皆の祈りが届いたのでしょうか。そのうち、少しづつ霧が晴れてき
ました。ご覧下さい。雄大なスイスアルプスの景色がついに現れ、私たちの目を楽しませてくれるよ
うになりました。
スカレッタ峠を下ってきた後、標高2632mのケッシュ小屋までは登りが続きます。それでも皆、景色・花
などを楽しみながら歩き、15:45にやっと到着。ケッシュ小屋はご覧の通り太陽電池パネルが張ってあっ
て、エネルギーの72%を賄っています。内部も非常にきれいで、快適な山小屋です。
ケッシュ小屋 小屋のレストランにて ピッツ
ケッシュ
7時から夕食となりましたが、スイスは山小屋もフルコースです。この日のメニューは、
大麦入りスープ → 野菜サラダ → 豚肉煮とヌードル → デザート
でした。私にとっては好みで実においしく、ホテルの肉・チーズ中心の料理の上を行く印象でした。
※この日のコース=歩行:11.5km
デュルボーデン − スカレッタ避難小屋 − ケッシュ小屋
8:40 10:55/11:25 15:45
【2009年7月11日(4日目)】
朝は早く目が覚めてしまいます。星もきれいに出ていて晴れです。標高3417mのピッツ
ケッシュは暗闇
から次第に明るくなり、その雄姿を見せてきました。山小屋に宿泊しなければ、このようなすばらしい
光景を見ることは出来ません。
ちなみに、「ピッツ」というのはこの地域のロマニッシュ語で「山」という意味です。
ピ ッ ツ
ケ ッ シ ュ
朝のピッツ
ケッシュを充分に堪能した後、いよいよピッツ
ケッシュにお別れです。この日はトゥオルス谷
を標高1400mのベルギュンまでひたすら下りとなります。途中、標高1822mのチャンツという何とも
古風なすてきな村がありました。そこで、私たちはその集落で一件だけと思われるお店で、ティータイム
としました。
チ ャ ン ツ の 村
その後、ベルギュンの町に到着。ホテル
アルブナのレストランで昼食となりましたが、ここでもおいしい
パスタ田舎料理のピッツォカスを食べることができました。また、サラダでナイフを使ってしまった場合
のフォークの置き方を教えてもらいました。写真のようにフォークの隙間に立てて挟めて置くのだそうです。
使用したナイフのマナー ピッツォカス ホテル
アルブナ
その後、迎えに来てくれた専用車にて14:35に出発し、14:55に標高2315mのアルブナ峠を経由して、
一路標高1805mのポントレジーナへ。15:20にホテル
ケサムリンに到着し、その後ポントレジーナの
散策に出かけました。スイスの街並みはどこもすばらしいのですが、ご覧下さい、ポントレジーナの街並み
も本当にすてきでした。
ポントレジーナの街並み ホテル
ベルニナ ホテル
ベルニナのレストラン
この日のディナーはホテル
ベルニナのレストランです。料理は以下の通りターキー中心のメニューで、
お勧めの赤ワインも賞味いたしました。
※この日のコース=歩行:10km
ケッシュ小屋 − チャンツ − ベルギュン
8:05 10:40 13:15
【2009年7月12日(5日目)】
今日からは、いよいよメインのピッツ
ベルニナを目指します。ダボス・クロスタースの時と同じように、この
地方エンガディンの無料パスをもらって出発です。ホテル近くのバス停にて8:17発のバスに乗車し、サン
モリッツを経由してコルバッチのロープウェイ乗り場へ。
ホテル
ケサムリン(右隣はCOOP) エンガディン地方の無料パス 路線バス内
サンモリッツの町 サンモリッツ駅の氷河特急 コルバッチのロープウェイ
標高1870mのロープウェイ乗り場から中間駅で乗り継ぎ、一気に標高3303mのコルバッチ展望台へ。
そして、ついにピッツ
ベルニナがその姿を現しました。じっくり360度の景色とベルニナを鑑賞した後、
ロープウェイにて標高2702mの中間駅ムルテルへ。さぁ、ここからピッツ
ベルニナの間近のチェルバ
小屋までの歩きです。
コルバッチ展望台からのピッツ
ベルニナ スールレイからのピッツ
ベルニナ
スールレイまで約1時間ほど歩くと、また一段とピッツ
ベルニナが近づいてきました。もう間近に見えるの
ですが、ここからが長そうです。いったん標高1999mのロゼック谷のホテルロゼックグレッチャーまで降
り、そこから更に登り返さなければなりません。この登りがとても大変でしたが、私たちはこのためにスイス
に来たのですから皆で頑張り、ついにチェルバ氷河が近づきました。氷河が削った後はモレーンと呼ばれ
るハーフパイプ状の尾根が出来ますが、恐る恐る登ると氷河が眼前にあり、まさに圧巻という光景です。
そして、標高2583mのチェルバ小屋到着。
ホテルロゼックグレッチャー前の橋 チェルバ氷河 チェルバ小屋
お疲れながら、まさに圧倒的な景観をじっくり・・・。
その後、チェルバ小屋のレストランにて祝杯。そして、また山小屋でのディナーとなるわけですが、もちろん
フルコースです。しかも私にぴったり、一流レストランよりもご馳走でした。
ガイドさんと祝杯 チェルバ小屋のレストラン スープ
赤かぶ酢のサラダ ポレンタ(とうもろこし)&加工肉野菜煮 デザート
※この日のコース=歩行:11.5km
コルバッチロープウェイ乗場−(ロープウェイ)−コルバッチ−(ロープウェイ)−中間駅ムルテル
9:15 9:25/9:58 10:05
− スールレイ − ホテルロゼックグレッチャー − チェルバ小屋
11:10/11:30 14:40 17:17
【2009年7月13日(6日目)】
チェルバ氷河・ピッツ
ベルニナ側の小屋に一泊し、この圧倒的な景観とこんなに長い時間いられ
るとは、このツアーでなければ絶対経験できません。しかも天気に恵まれ、私たちはいったいなん
と幸せなのでしょう。
ピ ッ ツ
ベ ル ニ ナ
朝食にはミューズリーという地元の料理がありました。穀物とミルクでしょうか。
そうこうしているうちに、ピッツ
ベルニナそしてスイスの山々ともお別れです。山々との最後の一日、
無事に終えることを祈って、さぁ頑張ろう。
ミューズリー
山小屋を8:35に出発し、ホテルロゼックグレッチャーに11:20着。お昼はホテルのレストランで各種
パスタをいただきました。そして、12:30に出発。
最後は森の中をポントレジーナの町に向けての散歩道です。途中、有名なベルニナ特急が走る線路
に出会い、その踏切を渡りました。ベルニナ特急に乗るツアーはいろいろありますが、そのベルニナ
線の線路を歩いて渡れるというのはこのツアーぐらいではないでしょうか。
ポントレジーナ駅
ポントレジーナ駅に14:30に到着。ワインの飲み過ぎでしょうか。スイスフランが残り少なくなったので、
駅で両替をしました。スイスは鉄道の駅で両替ができ、しかも交換レートも良いそうです。そして、15:05
にホテルに到着。
ポントレジーナ駅付近から 肉料理 野菜料理
その後、皆でお土産を買いにでかけました。COOPで食料品を買い、それからお店を廻って民芸品など
を購入しました。
夜になり、この日のディナーもホテル
ベルニナのレストランです。料理は豚肉のメニューでしたが、肉が
まったくダメな方がおられ、頼んだら写真のようなすてきな野菜料理が運ばれてきました。そして、この日
はお勧めの白ワインを賞味いたしました。
※この日のコース=歩行:10.5km
チェルバ小屋 − ホテルロゼックグレッチャー − ポントレジーナ(駅)
8:35 11:20/12:30 14:30
【2009年7月14日(7日目)】
この日は移動日です。ホテルを7:30に出発し、チューリッヒ空港に11:20到着。
美しいスイスの村風景 クールの旧市街地 チューリッヒ空港
その後、フラワートレッキングコースの方と合流し、エーデルワイス航空1452便エアバスA330−200
のチャーター便にて14:45テイクオフ、一路日本へ。
【2009年7月15日(8日目)】
日本時間9:20に仙台空港に到着。無事にスイスの旅を終え、ツアーの皆さんとお別れです。
ツアーの皆様、添乗員様、そして現地のガイド様、本当にありがとうございました。
※ スイスで出会った花々
アクマノツメ1 アクマノツメ2 アルベンローゼ
アルブスアザミ アストランティアマジョル アズマギク
バターカップ ベンケイソウ チョウノスケソウ
ダイコンソウ エンチアン1 エンチアン2
キンポウゲ キンラン コケマンテマ
マンテマ ミヤマムラサキ オウゴンソウ
リンドウ サクラソウ サクラソウ(黄色)
ターバン タンポポ(オレンジ色) トリカブト
ウンラン ウツボグサ
お花畑1 お花畑2
お花畑3 お花畑4
最後に、このツアーの日程表を紹介いたします。