木の葉

 

                                作品53

                             1969年3月14日作

 

    木の葉


窓の外見れば庭の木々には 少しだけ木の葉がついているだけ

冬の寒さは木々にもきびしい

   たった一枚残った庭の木の 木の葉はきっと泣いて

   悲しんでいるの きっと一人さびしいの

窓の外見れば冬空に雪が ふってきて木の葉をふるえさせるよ

そんな木の葉を雪は知らない

   たった一枚残った庭の木の 木の葉はきっと寒くて

   ふるえているの きっと一人さびしいの

窓の外見れば一人さびしく 冬空を見つめふるえている

木の葉が一枚残っていた 残っていた