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2001年7月15日〜26日 屋久島へ
勤続30年となり会社から少々の休暇と資金をいただきましたので、夫婦二人
で九州百名山巡りの旅へ行ってきました。
【7/15(1日目)】 愛車キャラバンにて10:45自宅を出発し、一路仙台港へ。 太平洋フェリーは合わせて100歳以上の夫婦に100歳ペアサービ スを行っているのでスイートルーム泊です。朝昼バイキング・喫茶券 さらに特製ワイン付きです。 部屋にはいると「102号室のお客様へ」という船長からのメッセージ がありました。フェリーにしろホテルにしろスイートルームに泊まるの はもちろん初めてです。船は12:20に出航。 夜は船長トークショー・歌手のショー・ダンスタイム等があり、たいくつ することなく快適に過ごせました。ダンスタイムには久しぶりにジルバ やマンポを踊ってしまいました。踊った人は太平洋フェリーの下敷き がもらえます。 なお、音響システムは我が社のRAMSAが使用されておりました。 |
仙台港(きたかみ) |
船長メッセージ スイートルーム リビング 特製ワイン スイートルーム 寝室 RAMSA音響システム
【7/16(2日目)】 フェリーは9:20名古屋港へ到着。 東名阪に入り長良川にさしかかった頃、急に大雨となりました。計画 ではこれから九州百名山前のウォーミングアップである金剛山登山 です。金剛山へ到着すると雨は降ったりやんだり程度だったので、 計画通り登りました。 ロープウェイ登山口 金剛山山頂 雨の葛木神社 |
名古屋港 |
金剛山ロープウェイ |
金剛山登山後、一路大阪南港へ。 この日のフェリーは関西汽船です。航路は瀬戸内 海を行くので楽しみは明石大橋・瀬戸大橋の眺め といったところでしょうか。 瀬戸大橋の通過は真夜中なので、なんとか明石 大橋だけは眺めることが出来ました。明石大橋の 美しい夜景をきれいに写真に撮りたかったのです が、素人の持ってるカメラ、そして腕では申し訳あ りませんがこの程度の写真となってしまいました。 なお、部屋は特等Aでスイートのようにリビングと 寝室と分かれているわけではないですが、それな りに快適でした。 |
大阪南港(さんふらわぁ にしき) 関西フェリー特等A 明石大橋夜景
【7/17(3日目)】 フェリーは6:20別府港へ到着。 九州へ上陸後、「やまなみハイウェイ」を九重高原長者 原へ向かう。ところが途中からまた雨で、長者原へ着い た時は雨と風でした。久住山へ登山するのにいろいろな コースを考えてましたが、ピストンで一番近い牧ノ戸峠 へ移動。しかし、とても登山できるような天候ではないた め、ビジターセンター付近で時間をつぶしていました。 天の恵みか急に風雨が弱くなったので、急遽登山決行と なりました。登りは良かったのですが、山頂は強風、下山 は雨とさんざんでした。 到着時の風雨 山頂付近の強風 下山時の雨雲 |
別府港 |
ずぶ濡れになったので、今夜の宿泊地である阿蘇内牧温泉へ向かう。阿蘇のあるホテルへ到着したが、そ
こは思いもかけないヒドイ宿であった。その日は「お値打ち九州4日間の旅」という格安ツアーの客と私たち
だけのようで、夕食は彼らと同じバイキングであった。予算は余っていたので、こんなことなら事前に言ってほ
しいものである。さらにフトンも敷いてくれない。押入の中はメチャメチャ。枕についているカバーは汚い。旅行
会社にも連絡しておきましたが、有名な観光地のホテルでこんなところもあるんですね。皆さん、注意しましょ
う。
【7/18(4日目)】 本日は阿蘇登山ですが、ついに晴れ。待望のお天気と なりました。しかし、いろいろなことが起きるものです。 仙酔峡のロープウェイが保守点検のため運休ということ です。しかし、日付入りクーポン券を持っていたので交渉 したら、登りだけ試運転ということで私たち二人だけ乗せ ていただきました。歩って登っていた皆さん、申し訳あり ませんでした。さらに阿蘇中岳火口は相変わらず噴煙・ ガスを出していて注意報がでていました。 ロープウェイより高岳 火口火山ガス注意看板 |
阿蘇連山 |
仙酔峡尾根 |
というわけで、中岳・高岳登頂後はロープウェイが運休 のため仙酔峡尾根を下ることとなりました。尾根と言い ながら岩の崖です。左の写真の中央左でうちの奥さん が手を振ってます。わかりますか。 登りのロープウェイが動かなければ、この急峻な岩場が 時間的には最短距離なので、ここを登ることになったは ずです。ぞぅ〜。 阿蘇中岳山頂 阿蘇高岳山頂 |
その後、阿蘇から九州自動車道を通って一路鹿児島へ。鹿児島の宿は屋久島へのフェリー乗り場に一番
近いということでホテル福丸を選びましたが、これが隠れた穴場でした。ホテル内に料亭を持ってるという
感じで夕食は料亭の味だったし、次の日は港まで車で送ってもらえました。屋久島への基地としてお奨めの
ホテルです。車も預かってくれます。さぁ、明日はいよいよ屋久島です。
【7/19(5日目)】
鹿児島港発8:00〜宮之浦港着10:05のジェットフォイルにて屋久島へ。
鹿児島港 宮之浦港
下図が屋久島宮之浦岳縦走のコースです。
黒点線…高速船にて鹿児島港から宮之浦港へ
黒線 …バスにて宮之浦港から白谷雲水峡へ
赤線 …メインの縦走コースで白谷山荘・新高塚小屋・淀川小屋の3泊で紀元杉まで
黒線 …バスにて紀元杉から安房港のグリーンホテルへ向かい1泊
黒点線…高速船にて安房港から鹿児島港へ
白谷山荘 弥生杉 さぁ出発ということでまずは宮之浦港近くにて昼飯、腹ごしらえです。ここで飲 |
白谷雲水峡は森林環境整備推進協力金300円が必要です。屋久杉を見学し白谷山荘へ。山荘と言い
ながらオンボロ小屋でそのせいか、それとも3連休前の平日のためか、小屋は私たちだけの貸し切りで
した。・・・夜中に、カタカタカタ・・・。
白谷雲水峡の主な屋久杉の紹介
弥生杉 びびんこ杉 奉行杉 くぐり杉 三本足杉 二代大杉
【7/20(6日目)】
ネズミ被害納豆容器 翁杉 ウイルソン株 ウイルソン株の内部
夜中にカタカタの犯人はネズミだったようです。納豆のプラ スチック容器に噛まれた後がありました。 白谷山荘を6:45に出発。屋久シカと出会い辻峠を超え 楠川分岐にでると、そこは荒川口からのトロッコ軌道です。 荒川口から縄文杉への10時間日帰りコースの人でい っぱいでした。翁杉あたりでは縄文杉まで無理となったリタ イア組もいました。 そのうち切り株の空洞が10畳ほどと言われているウイル ソン株に到着。内部には写真のように神様が奉ってありま した。 そして夫婦杉・大王杉を過ぎると、ついに推定樹齢8000 年と言われる縄文杉にご対面となるわけです。 |
トロッコ軌道の鉄橋 |
・・・壮大で優雅で現代人を圧倒する縄文杉にしばし見入る ・・・言葉のいらない静寂な世界に陥る。
『杉は何千年も生きて、人と地球にやさしいことばかりしてくれる。人は長く生きると、他の人・地球・宇宙に
悪いことばかりする。杉には長命、人には短命が似合う・・・!』
縄 文 杉
現実に還り、一路今夜の宿泊地である新高塚小屋へ。14:45に到着した時は数組かと思っていたら、
さすが3連休の初日で縦走コースの中間点です。いつのまにか写真の通り内部はいっばいとなり、表に
はテント、さらに軒先で寝る人も現れてしまいました。
新高塚小屋 満員の新高塚小屋の内部
【7/21(7日目)】
登山途中の宮之浦岳の眺望 永田岳の眺望 宮之浦岳山頂 宮之浦岳山頂
本日の行程は最も長いので3:30起床、4:00 朝食、5:35出発となりました。そのおかげで、 本当にきれいな星空を見ることが出来ました。 こんなにすばらしい満天の星空を見たのは何十 年ぶりでしょうか。 第2展望台・平石岩屋・焼野三叉路で休憩をとり 登ること約3時間半、頂上は目の前です。きつい 登りを終え、入山して3日目の2001年7月21日 午前9時02分25秒、目標であった九州最高峰 標高1935mの宮之浦岳への登頂を印す大きな 一歩を二人いっしょに踏みしめました。 ・・・ ヤッター! バンザーイ! ・・・ 山頂からは屋久島の山々は見えたのですが、 その先の海は霞でまったく見えませんでした。 |
九州最高峰宮之浦岳山頂 |
しかしながら、林芙美子の小説「浮雲」の一節に「一ヶ月35日雨が降る」と例えられるように世界的にも
まれに見る多雨の島で、また山小屋に置かれた宿泊記録帳に「晴れであれば・・・」と恨めしそうに書かれ
ているのを見ても、天候晴れで山頂にいる私たちはなんと幸せなことでしょう。この時だけですが、神様あり
がとうございます。
しかし、これで終わりじゃないんですよね。山は登れば下りなければなりません。地図で見ると、これからの
下りは単調な下りではなく、登り下りの変化にとんだ下りのようです。さぁ、頑張って今夜の宿泊地である淀川
小屋を目指そう。
栗生岳を過ぎ、宮之浦岳を反対側から見ることになる景勝地で昼食。その後、花之江河にて休憩し、14:45
二人とも疲れ切った状態にて無言で淀川小屋に到着。
栗生岳 花之江河 淀川小屋 淀川小屋前
【7/22(8日目)】
淀川登山口 川上杉 紀元杉 紀元杉
雨です。本日はバス停まで約1時間半歩くだけなので、雨もいかにも屋久島らしくていいでしょう。淀川小屋
を8:10に出発し、登山道を歩いて淀川登山口へ。ここからは一般自動車道です。川上杉を見て、さらに歩
くと紀元杉バス停です。紀元杉のコースを一周して見学した後久しぶりに文明の力を借り、紀元杉10:50発
〜ヤクスギランド経由安房11:49着のバスにて安房地区へ。
ヤクスギランドの主な屋久杉の紹介
母子杉 くぐり杉 三根杉 双子杉 天柱杉
バスが山を下って行き雲の下にでると、そこは晴れ。山は雨で 涼しかったのに、暑い暑い夏が待っていました。 この日は屋久島グリーンホテル泊なので、バスの運転手さん に言ってホテルの前の停留所で降ろしてもらいました。ちょうど 昼食の時間です。さぁ、丸3日ぶりのビール、ビール。まっすぐ ホテルのレストランに行ってビールです。うま〜い、なんとうまい ビールなんでしょう。 部屋で落ち着いた後、山ばかりも何ですので、近くの海に行って 貝拾いをしました。水はやはりきれいです。 ディナーは楽しみにしていた飛魚づくしです。おさしみ・唐揚げ等 うま〜い・・・。 今晩は久しぶりにふかふかベッド。寝袋よ、さようなら・・・。 |
屋久島グリーンホテル |
山岳バスより望む安房港 ホテル庭園 ホ テ ル 付 近 の 海 辺
【7/23(9日目)】
種子島から登る朝日 安房港 安房港7:20発〜鹿児島港9:55着のジェットフォイル にて屋久島を後にする。 鹿児島へ着いてすぐにホテル福丸へ行き、車に乗って 一路開聞岳へ。気温は34℃。開聞岳は海抜0mから の登山となるので、猛暑の中の山登りです。 山頂で石川県から来た夫婦に会いましたが、彼らは九 百州名山の祖母山・久住山・阿蘇高岳・韓国岳を回っ て来たとのこと。これから残りの屋久島宮之浦岳に行 く予定とのことです。すごい、鉄人夫婦です。 |
開聞岳山頂 |
池田湖より望む開聞岳 八合目より望む錦江湾
【7/24(10日目)】 屋久島への基地として使用した鹿児島港そばのホテル 福丸を出発。一路、えびの高原にある韓国岳へ。 登山口に到着後、今回計画の最後の山である韓国岳 にアタック。気力・体力ともに限界に近づいており、登り 下りともゆっくりチンタラでなんとか計画を達成です。 韓国岳火口跡 韓国岳より望む大浪池 |
韓国岳山頂 |
宮 崎 青 島
宮崎港(フェニックス エキスプレス) |
帰りのフェリーまで時間があるため、高度成長時代 の新婚旅行のメッカであった宮崎青島へ。 その後、宮崎港へ。20:00発のマリンエキスプレス にて、名残惜しい九州をあとにします。 一等室 一等の専用デッキ |
行きのフェリーはスイート・特等Aで帰りは一等ですが、マリンエキスブレスの一等は特等クラスです。しかも、
各部屋にデッキというかベランダ風の部分があります。写真の私が座っている箇所がそうです。分かります
か。九州から川崎までの長い航路ですから、なかなかすてきなフェリーです。
ドラが鳴り、出航です。九州よ、さようなら・・・。屋久島、ありがとう・・・。
【7/25(11日目)】
この日は日中もフェリーでの生活です。海を眺めていると、飛魚が盛んに飛んでいます。飛魚が特産の屋久
島では食卓以外では見れなかったのに。さらにマリンエキスプレスのフェリーはかなり早いようです。速度は
26.2ノット、時速48.5kmだそうです。
16:30の着時間が近づき東京湾に入ってきた頃、テレビに「神奈川県北部に大雨洪水警報」がでました。
川崎港入港直前、フェリーを迎えてくれたのは雷と雷音、低空飛行のジェット機、さらに巡洋艦でしょうか。
すごくにぎやかになってきました。
しかし、川崎港に接岸しフェリーをおりる頃には雨も小降りになってきました。
出迎えの巡洋艦 出迎えの大雨 客室デッキから見た川崎港
下船後、東京で一休み。その後、首都高速・東北自動車道を利用し、一路仙台へ。
【7/26(12日目)】
眠くなるとサービスエリア・パーキングエリアでひと寝し、 朝7:00に自宅に到着。 長い長い旅をついに無事終えることが出来ました。
このページを見てくださった方、ありがとうございました。最低限の
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帰ってきた愛車キャラバン |